K-POPダンスを独学で始めたいけれど、どこから手をつけていいかわからないと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
練習方法やステップの覚え方に迷い、挫折しそうになることもあるでしょう。
そこで本記事では、元ダンスインストラクターが効果的な練習のコツやつまずきやすいポイントと解消法などを紹介します。
そもそもK-POPダンスは独学でも習得できる?
近年、BTSやBLACKPINK、TWICEなどの人気K-POPアーティストのパフォーマンスに魅了され、K-POPダンス独学で習得したいと考える人が増えています。
最近ではK-POPのサビ部分をみんなで一緒に踊る「ランダムダンス」イベントも流行しており、完コピして自分も参加したいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
果たして、実際に独学でK-POPダンスを習得することは可能なのでしょうか。
【結論】簡単なレベルであれば独学でも習得可能!

ダンス初心者でも、K-POPダンスを独学で覚えることは十分に可能です。
ただし、最近のK-POPアイドルのダンスは、高度なダンススキルが求められる場合があるため、ある程度の練習が必要となります。そのため、未経験者はまず、簡単な曲から練習するのがおすすめです。
YouTubeやTikTokなどの解説動画を活用すれば、初心者でも無理なく練習できます。
最近では自宅でオンラインでK-POPダンスを学べるサービスも充実しているので、自宅で気軽に練習したい方は以下の記事もご覧ください。

最近のK-POPダンスはハイレベルなので独学だと難しい場合も

最近のK-POPダンスはハイレベルになってきていて、独学だと少し難しいと感じることがあるかもしれません。
ダイナミックで複雑な振り付けが取り入れられていることが多く、素早いステップや回転、ジャンプなどが含まれている場合もあります。
また、音楽の裏拍で踊ることも増えていて、リズムをつかむのが難しいと感じるかもしれません。
独学でK-POPダンスに挑戦するなら、まずは簡単な振り付けから始めて、基礎を固めるのがおすすめです。

YouTubeやTikTokにはたくさんのチュートリアル動画があるので、段階を追って、自分のペースで楽しんで練習しましょう。
本気で上手くなりたいならダンススクール一択


独学でもK-POPダンスを習得することは可能ですが、本気でK-POPダンスを上達させたいなら、やはりダンススクールに通うことをおすすめします。
K-POPに限らず、ダンスは「見る」だけではなく「踊る」ことで初めて理解できることが多く、特にかっこよく踊るためには体の使い方や基礎を習得する必要があります。
ダンススクールに通う最大のメリットは、独学では気づきにくい姿勢や動きの誤りをその場で修正できる点です。これにより、悪い癖が身につく心配がなくなります。
現在、多くのダンススクールでは、初心者向けのリズムトレーニングクラスやK-POPの完コピクラスなども充実しており、誰でも通いやすい環境が整っています。



独学に限界を感じる方や、本気で上手くなりたい方は、ぜひダンススクールの受講を検討してみてください。
以下の記事では、ダンス初心者におすすめのK-POPダンススクールを紹介しています。


独学でのK-POPダンス上達ポイント5つ
ただ闇雲に練習を続けても、上達に時間がかかり、最終的に挫折してしまう可能性があります。
「K-POPダンス 独学」と検索してこの記事にたどり着いた皆さんは、きっと効率のいい練習方法を知りたいと考えていることでしょう。
そこで、K-POPダンスを独学で上達させるための重要なポイントを5つ紹介します。これらのポイントを押さえて、練習を進めていきましょう。
1.目標を決める


K-POPダンスを独学で上達させるためには、明確な目標設定が重要です。
目標を持つことで、何に取り組むべきかが明確になり、練習計画を立てやすくなります。
例えば、「3ヶ月で特定の振り付けを完璧に踊る」や「半年後にランダムダンスイベントに参加する」など、具体的な短期・長期の目標を設定しましょう。
大きな目標を設定したら、それを小さなステップに分解し、一つずつクリアしていくことが大切です。
例えば、「週に3回の練習を行う」や「◯日までにサビの振り付けを覚える」など、具体的な行動計画を立てると効果的です。



目標がないと、練習が漠然としたものになりがちですが、明確な目標を設定することで集中力が高まり、進捗を実感しやすくなりますよ。
<目標設定の例>
目標期間 | 目標内容 | 具体的なアクション |
---|---|---|
短期(1~3ヶ月) | Stray Kidsの「Chk Chk Boom」サビ部分を完璧に覚える | -毎週1つの新しい振り付けを選ぶ -毎日30分練習する -音楽に合わせて踊れるように練習する |
週に3回の練習を継続する | -練習スケジュールを作成し、実行する -練習時間と内容、課題を記録する | |
長期(6ヶ月~1年) | Stray Kidsの「Chk Chk Boom」のすべての振り付けを完璧に覚える | -コンテストの日程を確認し、準備を始める -必要な振り付けを練習する |
ランダムダンスのイベントに参加する | -流行っているK-POPダンスのサビの部分は踊れるようになる -常にトレンドを追う | |
SNSに自分が踊っているダンス動画をアップする | -振り付けごとにビデオを撮影して確認する -自分がかっこよく見えるポーズを研究する |
2.上手く踊れない=普通だと思って落ち込まない


K-POPに限らず、ダンスは振り付けやリズム、手足の動きを同時に覚える必要があり、初心者が最初からスムーズに踊れないのはごく普通のことです。
上手く踊れないと感じても、それは普通のことと捉え、落ち込まないようにしましょう。
継続的な練習が上達の鍵であり、毎回少しずつ成長している点に目を向けることが大切です。
また、他人と比較せずに自分のペースで練習することで、モチベーションを維持しやすくなります。



焦らずに、K-POPダンスそのものを楽しみましょう!
3.反復練習する


K-POPダンスを独学で上達させるためには、基礎的な動きを体にしっかりと覚えさせるための反復練習が不可欠です。
ダンスでは、手足を別々に動かしたり身体をねじったりと、日常生活ではあまり使わない動きが求められます。
最初は慣れない動きでも、何度も繰り返し練習することで、徐々にスムーズに動けるようになってきます。
4.自分の踊っている姿を動画で撮る


K-POPダンスを独学で上達させるためには、自分の踊っている姿を撮影して、客観的に振り返ると効果的です。
実際に踊っているところを録画すると、気づきにくい動きの癖や改善すべきポイントが明確になります。
また、録画した動画を講師や友人に見てもらい、フィードバックをもらうこともおすすめです。
第三者の意見を取り入れることで、自分では気づかなかった課題に気づくことができます。
動画添削サービスを提供しているオンラインダンスレッスンも増えているので、こうしたサービスを活用して学んでいくのも一つの方法です。


5.ダンスノートを作る


ダンスノートに、練習中に気づいたことや苦手な部分を書き留めることで、自分の課題が明確になります。
これにより、次回の練習で重点的に取り組むべきポイントが把握でき、効率よく練習を進められます。
また、ダンスノートを持つことで自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
私自身、ダンスレッスンを受けていたときには、iPhoneのメモアプリを使って練習内容や感じたことを記録していました。
時間がある日は、できたことやできなかったことを詳しくまとめるのがおすすめです。
忙しい日は、箇条書きで思ったことを残しておくだけでも、後日振り返る際に役立ちます。



ページが増えるにつれて、自分の進歩や新しい挑戦が見えるようになり、自然とやる気が湧いてきますよ。




K-POPダンスを独学で進める際によく直面する悩みと解決方法
ここでは、K-POPダンスを独学で習得する際に初心者がよく直面する悩みと、その解決方法をご紹介します。練習に行き詰まったときは、ぜひ以下のポイントを見直してみてください。
1.振り付けが全く覚えられない


K-POPアーティストの振り付けを覚えようとしたとき、動画を見て真似してみても、お手本がないと踊れないと感じる方が多いのではないでしょうか。
その原因は、体が動きを覚えていないからです。
一度に多くの振り付けを覚えるのは難しいため、まずは「1メロ」「2メロ」「サビ」など、振り付けを細かく区切って反復練習しましょう。
覚えた部分を繰り返し復習し、徐々に区切って覚えた振り付けをつなげていくのがおすすめです。
また、最初から本家のスピードで覚えようとすると挫折しやすいため、まずはスローで覚え、徐々にスピードを上げていきましょう。
2.体の使い方がわからない


K-POPダンスを独学で進めていると、体の使い方がわからないと感じることが多いでしょう。
特に、体重移動やステップの踏み方、手と足を連動させる動きなど、複雑な動きになると、何度動画を見返したりスロー再生にしたりしても、理解できない部分が出てきます。
こうした悩みを解消するためには、ダンスの基礎をしっかり学ぶことが最も効果的です。
ダンスの基礎は振り付けの土台となるため、初心者は最初のうちにダンススクールで正しい基礎を学ぶことを強くおすすめします。



正しい体の使い方を身につければ、ダンスの覚えが早くなり、よりスムーズに踊れるようになるでしょう。


3.イメージ通りに体が動かない


K-POPダンスを練習していると、頭ではイメージできているのに、実際に体を動かすと全く思うように動かないことがあります。
これは、筋肉や骨の使い方に意識が向いていないためです。
例えば、腕をまっすぐに上げることや、首を真横に向けることさえも難しく感じることがあるかもしれません。
これを解決するためには、鏡を使って自分の動きを確認しながら練習するのが効果的です。
リアルタイムで自分の動きをチェックすることで、イメージと実際の動きのギャップを修正しやすくなります。
4.理想と現実のギャップ…K-POPアイドルのようにかっこよく踊れない


K-POPダンスを独学で進めるなかで、理想と現実のギャップに直面することもあるでしょう。
例えば、K-POPアーティストたちの完璧なパフォーマンスを見て、「自分もあのように踊れるようになりたい」と思っても、実際にはそれには相当な練習と努力が必要であり、技術の習得には時間がかかります。
何度練習を重ねても、思うように体が動かなかったりダンスのキレが出なかったりすると、挫折感を感じることもあるでしょう。
しかし、できなかったことができるようになったときの喜びは大きく、理想に向かって一歩ずつ努力を積み重ねていくことが重要です。



現実と理想のギャップに挫けず、コツコツと努力を続けることで、確実に成長できます。
K-POPダンスを覚えるのに必要な基礎練習
K-POPダンスを上達させるためには、基礎練習が欠かせません。
ダンスに限らず、新しいことを学ぶ際には基本をしっかり押さえることが重要です。
例えば、言語を学ぶときに単語や文法から始めるように、ダンスも基礎を習得しないと、かっこよく踊ることは難しいでしょう。
特にK-POPダンスは、ヒップホップやガールズヒップホップ、ハウスなどのさまざまなジャンルが融合しているため、リズム感やアイソレーション(体の部分ごとの動き)、ポージングといった基本的な技術をしっかりと身につけることが大切です。
ここでは、K-POPダンスを覚えるのに必要な基礎練習をいくつか紹介します。
1.正しい姿勢を知る
見落としがちですが、ダンスにおいて、正しい姿勢は非常に重要です。
身体の「軸」がしっかりしていると、ダンスの動きが美しく見えます。
反対に姿勢が悪いと、動きが硬くなり、力が入りすぎてしまうため、しなやかで流れるような動きができません。特に、猫背や反り腰などの姿勢は、身体に不必要な負担をかけ、ケガの原因にもなります。
背筋を伸ばし、肩をリラックスさせ、足の位置や重心を意識することが大切です。
2.リズムトレーニングでリズム感を鍛える
ダンスの動きは音楽のリズムに合わせて行うため、まずはそのリズム感を養うことが大切です。
リズムトレーニングを行うと、音楽のビートやテンポを体で感じることができ、振り付けを覚える際にも体がスムーズに動くようになります。また、リズム感が向上すれば、ダンスのクオリティも自然に高まります。
リズムトレーニングは、ただ音楽を聴くだけでなく、実際に体を動かしながら練習を重ねることが重要です。
3.アイソレーションで体の可動域を広げる
アイソレーションは、身体の各部分を独立して動かすトレーニングです。
K-POPダンスでは、首や肩、胸、腰などを個別に動かすアイソレーションが多く取り入れられています。
アイソレーションができるようになると、動きにキレが生まれ、表現力も豊かになります。
練習の際は、まず鏡で動きを確認しながら、力を抜いてリラックスした状態でゆっくりと大きく動かすことを意識しましょう。
アイソレーションをマスターすれば、ダンスの細かいニュアンスやリズムを表現できるようになります。
4.最低限の体力と筋力、柔軟性を身につける
最低限の体力と筋力、柔軟性を身につけると、基礎体力が向上します。また、ポージングが美しくなるほか、身体の軸が安定してケガのリスクも減少します。
また、有酸素運動を取り入れることで、持久力や肺活量が向上し、長時間の練習や長い曲でも最後まで力強く踊ることができるようになります。
5.ポージングでかっこよく見える角度を探す
K-POPダンスでは、ポージングも重要な要素です。
手の角度や体の軸、目線など、わずかな違いで印象が大きく変わります。
ポーズを取る際は、恥ずかしがらず堂々とした姿勢を保ちましょう。



憧れのK-POPアーティストになりきって、自分が一番かっこいいと思う角度でポーズを決める練習をすると、モチベーションが高まります。
独学では限界も|最初だけでもダンスレッスンを受けるのがおすすめ!
K-POPダンスを独学で学ぶのも一つの方法ですが、最初の段階だけでもダンスレッスンを受けることを強くおすすめします。
ダンスレッスンで基本的な技術やフォームをしっかりと身につけると、独学の効率が格段に向上します。
講師は、正しい姿勢や動きのポイントを的確に教えてくれるため、無駄な時間を省いて上達を早めることができますよ。



