「レッスン中に急に動きが止まってしまう」「自分だけダンスが覚えられなくて恥ずかしい」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、これまで100名以上のダンス初心者に指導経験のある元ダンスインストラクターの視点から、ダンスの振り付けがなかなか覚えられない理由と振り覚えを早くする方法を紹介します。
ダンスの振り覚えが悪い原因7つ
まずは、ダンスの振り付けが覚えられない原因を知ることが重要です。
ここでは、ダンスの振り覚えが悪い原因を7つ紹介します。
1.基礎が身についていない
2.雑念に邪魔されていて集中力がない
3.できない動きにとらわれすぎている
4.体で動きを覚えられていない
5.音やカウントが聞こえていない
6.先生をずっと見て踊っている
7.自分のレベルに合っていないダンスレッスンを受けている
1.基礎が身についていない

振り付けは、基礎的なステップやテクニックの応用です。
そのため、基礎が不十分なままだと、振り付けを覚える過程でつまずきやすくなります。
基礎をしっかりと身につけることで、新しい振り付けを覚える速度が格段に向上します。
基礎練習は一見地味に思えるかもしれませんが、繰り返し練習を重ねることが上達への近道です。
多くのダンスレッスンでは、振り付けを踊る前に基礎練習が行われるため、毎回その時間に集中して取り組むことが大切です。

ダンス経験が豊富な人でも、意外と基礎を軽視している場合があるため、今一度基本に立ち返ることをおすすめします。
2.雑念に邪魔されていて集中力がない

振り付けを覚えている最中に、過去の出来事や日常生活の雑事などの雑念が頭をよぎると、集中力が欠けてしまいます。その結果、振り付けを覚えられないまま、レッスンが終了してしまう可能性があります。

もし自分が余計なことを考えていると気づいたら、それを自覚して一度受け入れ、気持ちを切り替えるようにしましょう。
3.できない動きにとらわれすぎている

完璧主義の人ほど、最初から一つ一つの動きを完璧にこなそうとする傾向があります。しかし、これが振り付けを覚える妨げになる場合があります。
例えば、先生と自分の動きを比較して「体の動かし方が理解できない」「ステップの踏み方が何か違う」と感じることがあるでしょう。
振り付けのなかで理解できない動きがあった場合は、一旦その部分を飛ばして次に進むことが大切です。

まずは全体の流れをつかむことを優先し、その後に細かい部分を確認しましょう。
4.体で動きを覚えられていない

ダンスの振り付けを覚える際、頭でイメージするだけでは限界があります。
インプットだけではなく、アウトプットを繰り返すことで振り付けが自然に体に染み込み、振り覚えが向上します。
頭だけでなく、体全体を使って練習することがダンス上達への近道です。
5.音やカウントが聞こえていない

振り付けを覚える際、音やカウントにしっかり耳を傾けることが重要です。
振り付けに夢中になるあまり、音やカウントが耳に入らなくなってしまうことがあります。
音と振り付けがリンクしてくると、振り付けが頭に入ってきやすいため、講師や周りの人をただ見ながら動くだけではなく、音楽の流れを頭のなかで感じながら踊る習慣をつけましょう。
6.先生をずっと見て踊っている

ダンスレッスン中に、講師の動きをただ真似するだけでは、振り付けを覚えるのが難しくなります。
大切なのは、講師のお手本をただ模倣することではなく、自分自身で動きを思い出し、体にしっかりと落とし込むことです。
最初は、先生の動きを真似するので精一杯かもしれませんが、ダンスに慣れてきたら、徐々に先生を見なくても踊れるようにしていきましょう。

主体的に踊ることによって、振り覚えが向上し、自信を持って踊れるようになります。
7.自分のレベルに合っていないダンスレッスンを受けている

ダンスが覚えられない原因の一つとして、自分のレベルに合わないレッスンを受けていることが挙げられます。
習っている振り付けが、自身の経験やスキルに対して難しすぎると、習得に多くの時間と労力がかかり、挫折感を感じやすくなります。

もし通っているレッスンの内容が自分には難しすぎると感じた場合は、自分のレベルに合ったクラスやスクールへの変更も検討してみましょう。
ダンス初心者さん向けのダンススクールは、以下の記事で紹介しています。

ダンスの振り覚えが早い人から学ぶ!振り覚えを早くする方法
ダンスの振り覚えが早い人には、共通した5つの特徴があります。
1.全体像をとらえて体の流れを意識する
2.下半身の動きを先に覚える
3.踊るときは鏡に頼りすぎない
4.動きに言葉をつけて覚える
5.つまずく部分の少し前から練習する
1.全体像をとらえて体の流れを意識する

ダンスの振り付けを覚える際、まずは全体像の把握が大切です。
最初から細かい動きを完璧に覚えようとするのではなく、曲全体を通して振り付けをざっくりと確認し、全体の流れをつかむことから始めましょう。
もし覚えられない振り付けがあっても、体の向きや体重移動を意識しておくことで、動きを止めずに振り付けの流れに乗れるようになります。
全体の動きや体の流れを大まかに把握したあとに、細かい部分を修正していくと、効率的に振り付けを覚えられます。
2.下半身の動きを先に覚える

振り付けをスムーズに覚えるためには、まず下半身の動きに着目しましょう。
下半身はダンスを踊る際の土台となるため、先に動きを覚えることで、全体の動きが安定しやすくなります。
手と足で異なる動きをする振り付けの場合、足のステップや振り付けを覚えてから上半身の動きを覚えると効率的です。
3.踊るときは鏡に頼りすぎない

通常、ダンスレッスンでは鏡を見ながら振り付けを覚えていきます。しかし、鏡に頼りすぎると、振り付けの理解が浅くなり、実際の踊りに反映されにくくなります。
効果的な練習方法としては、まず鏡を使って基本の動きを確認したあと、できるだけ鏡を見ないで繰り返し踊ることです。

鏡に頼りすぎず、自分の体の感覚に集中することで、振り付けを覚えやすくなります。
4.動きに言葉をつけて覚える
振り付けを覚える際、リズムや動作に言葉をつけると効果的です。
例えば「いち、にい、さんのキック」や「ターンしてしゃがむ」など、各動作に名前をつけることで、動きのイメージがより具体的になり、理解が深まります。
5.つまずく部分の少し前から練習する
振り付けのなかでつまずく箇所が出てきたときは、その部分だけを繰り返し練習するのではなく、少し前から練習を始めましょう。
できない箇所だけを繰り返すと、前の動きとつながらず、全体の流れが途切れやすくなります。
少し前の動きから練習すると、すでに覚えている動きとつまずく部分をスムーズにつなげることが可能です。

徐々に自信がついてきたら、最初から通して練習してみましょう。
レッスン中に振り付けを覚えられないときに実践すること
ダンスのレッスン中に振り付けを覚えられないときは、以下の3点を実践してみましょう。
1.焦らない!ネガティブにならない!
2.わからなくても動きを止めない
3.積極的に質問する
1.焦らない!ネガティブにならない!

振り付けを覚えられなくても、焦ったりネガティブな感情を抱いたりする必要はありません。周りと比較するのではなく、自分の成長に目を向けることが大切です。
焦りや不安はストレスとなり、集中力やモチベーションを低下させてしまいます。

覚えられず焦りや不安を感じたときは、リラックスを心がけ、ポジティブな姿勢で練習に取り組みましょう。
2.わからなくても動きを止めない

振り付けの一部が理解できなくても、動きを止めないことが重要です。
動きを止めると、自信を失ったりネガティブな感情が生じやすくなったりするため、前向きな姿勢を保ちましょう。

わからない部分は、足踏みをしているだけでもかまわないので、継続して動き続けることで、振り付け全体の流れに乗りやすくなります。
3.積極的に質問する

わからない部分や疑問点があれば、ためらわずに先生に質問しましょう。
多くのダンスレッスンでは、区切りの良いタイミングで質問の機会が設けられています。その際、具体的にどの部分が理解できないのかを伝えましょう。
疑問点を早めに解消することで、練習の停滞を防ぎ、振り付けの習得がスムーズに進みます。
大切なのはダンスを楽しむ気持ち!
ダンスで最も重要なのは、楽しむ気持ちを持つことです。
振り付けを覚えられなくても、苦手意識を持たず、音楽に合わせて体を動かすことを楽しみましょう。
振り付けは頭で考えるだけではなく、実際に体を動かしながら反復練習をすることで、動きが自然と身につきます。

踊れるようになる自分を想像しながら練習する過程も大いに楽しんでください。
受講するダンスレッスンのレベルも見直そう!
自分のスキルに合わないレベルのダンスレッスンでは、振り付けの習得が難しくなります。
適切なレベルのクラスを選ぶことで、基礎をしっかり学び、無理なくステップアップすることが可能です。
今受けているダンスレッスンのレベルが自分に合っていないと感じたら、受講しているレッスンの見直しも検討してみましょう。
ダンス初心者におすすめのダンススクールはこちら
